どうも、アメリカ駐在員のゆーちんです。
2026年3月後半、ついに為替は1ドル160円を突破しましたね。
アメリカ・イスラエルとイランの関係悪化により原油価格が上昇。
エネルギーを輸入に頼る日本にとって、円安はさらに進みやすい状況になっています。
為替介入への警戒感も出てきていて、いよいよ無視できないフェーズです。
で、ここで一度ちゃんと考えてみたいんですよ。
この円安はなぜ起きているのか?
今回はアメリカで生活している実感も踏まえながら、
円安の背景を整理してみます。
なお、内容については佐々木融さんの
『インフレ・円安・バラマキ・国富流出』を参考にさせていただきました。
アメリカに住んでわかる。「安い日本」と「弱い円」

僕は今アメリカに住んでいるのですが、生活していて感じます。
日本って安いなって。

日本でこの発言すると確実に嫌われます笑
例えばラーメン。
普通に食べてチップ込みだと軽く30ドルを超えます。
今のレートだと、だいたい5000円オーバー。

ラーメン一杯ですよ。
しかも、味は日本の方が美味しいのに、。
でもアメリカではこれが普通なんです。
アメリカでは普通の値段なのに、日本からすると高く感じる。
なぜか?
ポイントはこの2つです。
- 日本とアメリカで、物価と給料の水準が違う
- そこに円安が重なっている
アメリカは、
物価も高いし給料も高い国です。
一方で日本は、
物価も給料も、アメリカほど高くありません。
この時点で差があるんですが、
そこに円安が加わるとどうなるか。
例えば同じ100ドルでも、
- 昔:1ドル100円 → 1万円
- 今:1ドル160円 → 1万6000円
つまり、海外から見ると
日本のモノやサービスがさらに割安に見える状態になります。
もともとアメリカの物価は日本より高い。そこに円安が加わって、日本は“かなり安い国”に見えている。
これが「安い日本」の正体です。
なぜ円安は進むのか?お金の流れで見る“本当の理由”

本の中では、円安の大きな理由として、大きく2つ挙げられています。
- 実質金利がマイナス
- 海外への資金流出が増えている
「実質金利」は、金利 − 物価上昇率です。
例えば、
- 金利1%
- 物価上昇2%
この場合、実質はマイナス1%。
どういうことかというと、
お金は少し増えるけど、それ以上に物価が上がるので、買えるものが減ってしまう状態です。
例えば、
- 100円で買えたものが
- 1年後には102円になっていたら
お金が101円に増えても、買えませんよね。
つまり、
お金の“見た目の金額”は増えていても、“使える価値”は減っているということです。
実質金利がマイナスである今の日本は、まさにこの状態です。

この状態だと何が起きるの?
もしあなたが、
- お金がほとんど増えない場所
- お金がしっかり増える場所
どちらかにお金を置けるとしたら、どっちを選びますか?
当然、増える方ですよね。
今の日本は、
置いていても増えないどころか、実質減る場所
になっています。
だから、
円は選ばれにくくなる。
つまり、
円は売られやすくなる。
結果として、円安になる。
それでも金利を上げられない日本の構造

じゃあどうすればいいのか。
本来であれば、
金利を上げればいい。
例えば銀行で考えると、
- 金利0.1%の銀行
- 金利3%の銀行
があったら、多くの人は3%の方に預けますよね。
国も同じで、
日本の金利が上がれば「日本にお金を置こう」と考える人が増える。
これが円安を抑える方向に働きます。
でも、日本は簡単に金利を上げることができません。
なぜか。
ここに、日本の構造的な問題があります。
日本はこれまで、特にアベノミクス以降、
国債を多く発行してきました。
つまり、
政府は大きな借金をしている状態です。
イメージしてみてください。
例えばあなたが、
- 100万円の借金
- 金利0.5%
で借りているとします。
この場合、1年間の利息は約5,000円です。
これがもし、
- 金利3%になると → 約30,000円
- 金利5%になると → 約50,000円
まで増えます。
同じ100万円でも、
同じ100万円でも、
金利が上がるだけで支払う利息は何倍にも膨らむ。
これが「利払い費が増える」ということです。
これが国でも同じです。
日本は借金の額がとても大きいので、
金利が少し上がるだけで、
支払う利息が一気に増える。
つまり、
金利を上げると、利払い費が増え、国の財政が急激に苦しくなる。
ここがポイントです。
- 円を強くするには金利を上げたい
- でも上げると財政が苦しくなる
- だから簡単には上げられない
この状態が続くとどうなるか。
円安が続きやすくなる。
これが今の日本の構造です。
日本にいると気づきにくい。円安で起きている変化

ここまで円安の仕組みを見てきました。
でも正直、日本にいると分かりにくいと思います。
円安って。
なぜなら、日本での暮らしは円で完結しているからです。
でも、世界の中で見たときには、
日本円の価値は確実に変化しています。
しかもそれは、急に何かが起きるというより、
じわじわと進んでいくものです。
とはいえ、別に不安を煽りたいわけではありません。
大事なのは、
不安になることでも、
楽観することでもなく、
「今、何が起きているのかをちゃんと理解すること」
だと思います。


コメント