“考え方を考えるという考え方”
こんにちは、ゆーちんです!
今回は、大石哲之氏によって書かれた一冊『コンサル一年目が学ぶこと』について、解説していきたいと思います。
コンサル一年目が学ぶようなことを、私は入社して数年の月日が経った今、読んでみたわけです。
数年経った今だからこそ、「あー、大事だな」と思う内容が凝縮されています。
今回の記事では、私が日々の仕事を通じて、「これは絶対に重要だ!」と自信をもって言える内容を厳選して、解説していきたいと思います。
本記事を通して、コンサルが実際に実践している仕事の進め方を理解し、日々の業務に活かしてまいりましょう!
◆本記事のポイント
- Yes、Noでストレートに答える
- まずは考え方を考える
- 誰がやるのかを決める
質問に答えよ
まず押さえておくべきポイント、1点目。
それは、「言い訳は要らないからまずは質問に端的に答えよ」ということです。
少々厳しい言葉で書いてしまいましたが笑。
例えば、「〇〇についての調べものできた?」と上司に聞かれたとします。
出来ていなかった場合、言い訳が頭によぎって、それを口に出していませんでしょうか?
「いやー、他に緊急度の高い業務が急に入ってきまして、今そちらに手を取られております。」と言った感じに。
しかし、上司が知りたいのは何でしょうか?
出来ていない理由を知りたかったのでしょうか?
違いますね。
質問からわかる通り、「出来ているのか、出来ていないのか」を知りたいはずです。
まずはYesかNoで質問に答えましょう。
「できています」or「できていません」ですね。
その後、できていない理由を知りたければ、上司は「なぜできていないのか?」と質問してくるはず。
まずは、質問に対し、端的に答えるということを意識しましょう。
どう思いますか?系にもYesかNo
本書に記載の内容というよりかは、私の考えが少し入りますが、会議などにおいて、「どう思いますか?」系の質問がくることがよくあるかと思います。
確かに、質問に対する回答は、「〇〇だと思います。」で良いですが、個人的にはYes、Noを明確にした上で、考えを述べるようにしています。
始めにYes、Noを明確にしておくことによって、今から自分が述べる意見が肯定する意見なのか、否定する意見なのかを聞き手側に認識させることができるからです。
逆に言うと、最初にYes、Noを明確にしておかなければ、聞き手は私が意見を述べ終えるまで、肯定意見か否定意見か分からないまま、話を聞くことになります。
これでは、聞き手の負担が結構大きいですね。
全ての「どう思いますか?」系の質問にあてはまるかは分かりませんが、ぜひ意識してみてください。
「考え方を考える」という考え方
「考え方を考える」、私が仕事において、最重要だと位置付けている考え方です。
考え方を考える?、、分かるような分からないような。。。
この「考え方を考える」というのは、どういうことなのでしょうか?
考え方を考えるとは、どのように進めたら求めている答えに行き着くことができるのかという「アプローチ」「考え方」「段取り」の部分をまず最初に考えましょうということです。
端的に言うと、「どのように考えたら答えが出るのか、その道筋をまず考える」ということです。
例えば、上司に「今度、従業員向けに商品勉強会を開催するからその準備をして欲しい」と頼まれたとします。
ここで、やってはいけないことがいきなり作業に入ってしまうことです。
いきなり、商品説明のプレゼンを作成し始めるといったことでしょうか。
まずは、どのように進めれば良いかの道筋、何を考えるべきかを考える必要があるのです。
ざっと思いつくだけでも、下記のような項目でしょうか?
- 開催日をいつにするか?どのように決めるべきか?
- 出席者は誰&何人にするか?
- どのタイミングで出席者の予定を押さえるか?
- 運営側に誰を巻き込めばいいか?
- 説明する内容を誰とどのように決めていくべきか?
- 開催時間はどれぐらいにするか?何が決まれば開催時間が決めれるか?
まだまだ出てきそうですが、このように進め方の大枠をまずは考えるべきというのが、「考え方を考える」という考え方です。
「考え方を考える」のメリット
なぜ、この「考え方を考える」というアプローチが重要なのでしょうか?
筆者は、次の3点をメリットとして、あげています。
- 作業の全体像が見えるので、完成までの道筋が分かり、安心感が生まれる。
- 関係者同士で手順やアプローチ方法の合意をしておくことで、やっぱりこっちをやってくれと言うあと出しの要求やどんでん返しがなくなる。
- 事前に、作業の難易度や作業量の見積もりができる。
私が特に懸念するのが、2つ目のどんでん返しです。
仕事をしていると、時折、一人で突っ走ってしまう人がいます。
皆さんの職場にもいらっしゃるのではないでしょうか?
誰にも相談せずに、一人で勝手に取り組みを進め、費用がかかる段階になって、上司に相談。
上司がストップをかけ、その取り組みにかけてきた全ての時間・労力が水の泡になる。。
ストップをかける側もかけられる側もいい気はしません。
このような事態は、絶対に避けたいですね。
事前に進め方の合意を関係者でとっておくことで、このような悲惨な事態は回避することができます。
それは誰がやるの?
私が本書を読み、自身の仕事での経験を踏まえた上で、重要だと考えるポイント。
最後は「誰がやるのか?」を決めるということです。
これは、私が仕事をしていて気づいた「ある重大な事実」と密接に関係しています。
その重大な事実とは、「誰の仕事か不明確=誰もやらない」ということです。
もしくは、「皆んなの仕事=誰もやらない」と言い換えても良いかもしれません。
共感してくださる方、多いのではないでしょうか?笑
これはシンプルにその仕事を受け入れることで、自身の業務量が増えてしまうことを懸念し、誰もやらないのだと思います。
自分の仕事ではないことは、極力やりたくありません。
良心が働き、ちょっとでもその仕事を引き受けようものなら、周りからまるで自身がその仕事の担当者のように扱われてしまいます。
では、どうすれば良いのか?
といっても、解は明白ですが、仕事の担当者を明確にしましょうというのが答えになります。
別に担当を任された人が、全て一人で仕事を遂行する必要はありません。
その担当者が主導で周りを巻き込み、時には人に仕事を振りながら、仕事を遂行すればいいのです。
仕事が人に振れない…
言うのは簡単、でもやるのは難しい。
それが世の常です。
「担当者を明確にしましょう」、「担当者になったら人に仕事を振りましょう」と言いながら、人に仕事が振れずお悩みの方が多いのではないでしょうか?
人に仕事を振るのは非常にストレスがかかります。(特に年上の場合)
自分でその仕事を引き受けるのが一番楽であったりします。
しかし、それを繰り返していると、いつの間にか自身の仕事が増え、いつかはパンクしてしまいます。
本書の内容から少し脱線しますが、私が多用している、人に仕事を振るテクニックを2つご紹介させていただきます。
といっても、どちらも他人のお力を借りるのですが、効果はあります笑。
- 上司がいる時にお願いする
これは、上司が同じ会議に出席しているなど、同じ場に居合わせた時に仕事を振るという手法です。
上司の役割は、部門の構成員のリソースを適切に配分し、アウトプットを最大化することです。
言い換えると、メンバーに適切な配分で仕事を割り振ることが、上司の役割そのものとも言えます。
自身が正しいお願い(仕事の依頼)をしている限りは、上司は必ず味方になってくれると信じましょう。
そして、仕事を振られた側は、上司がいる手前、真っ当な理由がない限り、仕事の依頼を断ることはできません。
しょうもない理由で反発してくる隙を上司で塞いでしまうのです。
- 上司に事前に相談し、決めてもらう
これは、上司に事前に相談しておき、担当者を決めてもらうという手法です。
いわゆる、事前に根回しをしておく、ということですね。
上司が同じ場に居合わせない時にこのテクニックを使います。
他の人に仕事を振る時に「事前に上司に相談しましたが、〇〇さんを担当者にされるとのことでした。」と告げるのです。
私のお願いは受け入れがたくても、上司の指示であれば、受け入れてくれるものです。
断れば、断る理由を上司に説明する必要があるので、大抵引き受けてくれるのです。
どちらも上司のパワーをふんだんに使わしていただいております。
姑息だとお思いになるかもしれませんが、仕事をうまく進めるためには上司などキーマンを押さえる、という考え方はとても大事だと思います。
その分、普段から上司と良い関係を築いておくことは重要ですね。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回ご紹介させていただいた内容や本書に記載されている内容は、書籍名の通り「コンサル一年目が学ぶこと」です。
恐ろしいですね〜、コンサルで働く人。
一年目からこんな重要なことを身につけていると考えると、私自身、少々焦りのようなものも感じます。
しかし、働き始めて数年たった今だからこそ、腹落ちして読み進めることができているのかなとも思います。
本書では、今回ご紹介した内容以外に、PREPの型、ロジック/数字で武装すること、議事録のとり方など、仕事を進める上で重要なポイントが網羅されています。
コンサルだけでなく、働く全ての人にとって100%重要な内容だと思いますので、ぜひ一度本書を手にとってお読みいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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