“生まれたときよりも、少しでも美しい心になって死んでいく”
こんにちは、ゆーちんです。
今回は、稲盛和夫氏によって書かれた一冊『生き方』について、解説していきたいと思います。
稲盛氏といえば、京セラの創業者であり、KDDIの創業者でもあり、JALの再建も手がけた日本を代表する名経営者。
そして、今回ご紹介する書籍『生き方』は、累計130万部を突破している大ベストセラー。
まさに、スーパーマンが書いたスーパーな本。
ぜーったいに読むべし!
本記事を通して、稲盛氏の人生哲学について、一緒に学んでいきましょう!
生きる目的は何か?
さて、皆さんに質問です。
皆さんは何を目的に生きていますでしょうか?
ズバッと答えることができますでしょうか笑?
これまでこの問いに向き合って来なかっただけに、答えに窮しますよね。。
でも、著者の稲盛氏は違います。
長年にわたり、この問いにしっかりと向き合ってきました。
そして、一つの結論にたどりつきました。
”生まれたときよりも、少しでも美しい心になって死んでいく”
いくつか、別の言い方で、同じことを表現されています。
”生まれたときよりも少しでもましな人間になる”
”僅かなりとも美しく崇高な魂を持って死んでいく”
なんとなく言わんとしていることのイメージはつきますよね。
”生を授かったときよりも、少しでも美しい心を持って死んでいく”
これこそ稲盛氏が考える生きる目的です。
そして、より美しい心を持つために心を高めることにこそ、人間の尊さがあり、生の本質があると考えました。
心を高める6つの精進
では、我々はいったい、どうすれば心を高め、美しい心を持つことができるのでしょうか?
山頂を目指す方法が無限にあるのと同じで、心を高める方法も無限にあります。
でも、稲盛氏は経験上、心を高める方法として、6つの精進が大事だと言います。
◆6つの精進
- 誰にも負けない努力をする
- 謙虚にして驕らず
- 反省ある日々を送る
- 生きていることに感謝する
- 善行、利他行を積む
- 感性的な悩みをしない
どれも直感的に重要だなって思いますよね。
稲盛氏は「人として正しいこと」を非常に重要視します。
誰もが小さい頃に親や先生から学ぶ”あたりまえ”を重んじるのです。
6つの精進についても、今回初めて聞いたといった、目新しいことではないはず。
普段の生活の中で、”あたりまえ”をどれだけ意識できるかが問われているのです。
具体的に何をしたらいいのか?
6つの精進はわかりましたと。
でも、具体的に何をやったらいいんですか?
もっと、具体的なアクションプランを教えて欲しいんです!
そのように思われる方が、いらっしゃるかも知れません。
私もその一人ですね
そういう方は、次の一点をとりあえずは意識されるといいかも知れません。
”目の前の仕事に一生懸命打ち込む”
どういうことか?
稲盛氏は、懸命に働くということは、ただ経済的価値を生み出すだけの行為ではないと言います。
もうひとつ。
心を磨いていく修行の役目も果たすとのこと。
心を磨く修行といえば、仏教。
仏教の世界では、悟りの境地に至るための方法として、六波羅蜜と呼ばれる6つの修行があります。
◆六波羅蜜
- 布施
- 持戒
- 精進
- 忍辱
- 禅定
- 智慧
ここでは全部覚える必要ないですよ〜
そして、目の前の仕事に一生懸命打ち込むことは六波羅蜜でいう「精進」に他なりません。
つまり、我々は仕事に一生懸命打ち込むことを通して、悟りの境地に至るための修行を積んでいると言えるのです。
「働くこと」と「坐禅を組むこと」は同等のレベルであり、本質的な差はありません。
一生懸命働くことが、人生の目的である心を高める方法の一つなのです。
とはいえ、仕事が楽しくないっす。。
目の前の仕事に一生懸命打ち込む。
”そんなこと言われても、目の前の仕事が楽しくないから打ち込めないんですよ〜。”
と言った皆さんの声が聞こえてきそうです。
私も本を読みながら、嘆いてました笑
でも、稲盛氏は嘆く皆さんにも優しくアドバイスをしてくださいます。
”まずはつべこべ言わず、一生懸命仕事に打ち込んでみよ”
いや、厳しい笑。。
さすがに「つべこべ言わず」とはまでは、言われておりませんでしたが笑。
本質的には同じアドバイスをくださっています。
稲盛氏曰く、「好き」と「打ち込む」は表裏一体の関係。
好きだから打ち込むし、打ち込むから好きになると。
だから、最初は多少無理してでも、目の前に仕事に一心不乱に打ち込んでみる。
そうすれば、いつか仕事が好きになるよということが言いたいんですね。
とはいえ、無理はしないようにしてくださいね〜。
最後に
いかがだったでしょうか?
人生の目的や意味といった、我々にとって非常に重要な問いについて、考察が深まったのではないでしょうか?
個人的には、自身の考え方に近いと感じました。
いや、稲盛氏と自分を並べるのが、かなり失礼なのは重々承知しております笑。。
でも、今までぼんやり考えてきたことが、本書『生き方』を読んで、具体的な言葉で示されたというか。
そんな感覚になりました笑。
まだまだ反省することばっかりの日々を送っておりますが、引き続き精進してまいりたいと思います。
今回ご紹介したのは、稲盛氏の人生哲学のうち、ほんの一部に過ぎません。
非常に面白くおすすめの一冊です。
興味がある方はぜひ一度手にとって、お読みいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント