【要約・解説】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている(ふろむだ)

書籍解説

“成功は実力3割、錯覚資産3割、運3割ぐらいで決まっている”

こんにちは、ゆーちんです!

今回は、ふろむだ氏によって書かれた1冊、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』について、解説していきます。

「ところで、ふろむだって誰なんだ?」と思われた方のために補足しておきます。

ふろむだ氏は、複数の企業を創業した経験をお持ちであり、なんとそのうち1社は上場しております。さらに有名な本の監訳、翻訳、執筆もされており、今まで書いたブログ記事の累計読者数も数百万人にものぼるようです。

これを聞いただけで、「あ、ふろむださんってすげー方なんだな」って感じてしまいますよね笑。

ついさっき、初めて聞いた名前なのに笑。

まさに、これが錯覚資産の力ですね笑。

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』という少々長い書籍名こそが、本書の結論となりますが、本記事を通して、この勘違いさせる力とはいったい何なのか?なぜこの勘違いさせる力が重要なのか?について、一緒に学んでいきましょう!

本記事で押さえていただきたいポイント

  • 自分にとって都合の良い錯覚
  • 成功は実力で決まらない
  • 錯覚資産は実力をつけるスピードを早める

勘違いさせる力とは?

本書の結論は、人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているということでありますが、この勘違いさせる力とはいったい何なのでしょうか?

今回も結論ファーストでいきます。

勘違いさせる力とは、思考の錯覚のうち、他人が自分に対して持つ、自分にとって都合の良い錯覚のことです。

そして、この都合の良い錯覚は、生涯賃金にして、何千万、何億円ものお金を生むこともあり、一種の資産として機能するため、本書では「錯覚資産」とよんでいます

皆さんは、ハロー効果について、お聞きしたことがありますでしょうか?

ハロー効果とは、一つのプラスの属性に引っ張られて、他の属性値も底上げされてしまうという思考の錯覚の一つです。

例えば、イケメンでスーツをバッチリ着こなしている人を見ると、仕事が出来そうだと考えてしまうといったことがハロー効果の具体例としてあげられます。

本来、容姿と仕事が出来るかどうかは関係ないにも関わらず、我々の脳はそのような勘違いをしてしまうのです。

でも、周りの人に仕事が出来ると思ってもらえるということは、勘違いされた人にとっては、都合の良いことですよね。

その勘違いにより、チャレンジングな仕事の機会や昇進するチャンスが与えられるかもしれません。

このように、ハロー効果のような思考の錯覚が、その人にとって都合よく機能しているとき、その人は錯覚資産を持っているということができます。

そして、この錯覚資産が運より、実力よりも重要だということが著者・ふろむださんの主張となります。

実力or錯覚資産?

「いやいや、言い過ぎですぞ、ふろむださん」と。
「世の中、結局は実力主義ですやん」と。

そう思われた方の多くは、次のように考えるのではないでしょうか?

実力がある人は、成果が出る。
成果が出れば、良い環境で働ける。
良い環境で働けば、ますます実力がつく。

つまり、実力がある人は、「実力→成果→良い環境」のサイクルが回ると。

ふろむだ氏は、「実力→成果」の部分、つまり、実力があれば成果は出やすいということには賛成しています。

しかし、「成果→良い環境」、つまり成果が出れば、昇進したり、ステップアップしたりして、良い環境で仕事ができるという部分に疑問を持っています。

というのも、重要な成果を出したけれど、それが分かりにくい成果であったがために、成果だと認められず、上司に評価されないなんてことたくさんありませんか?

私自身、営業として、課題対応など後ろ向きの仕事をしていた時、ちゃんと難しい仕事をやり切ったにも関わらず、あまり評価してくれないなんてことがありました。

後ろ向きな仕事ということで、営業として、数字が上がるわけでもないので、評価に繋がらなかったんでしょうね。残念です。

あくまで、自身の成果を評価するのは他人です。
自分の成果を他人がどう感じ取るかが重要なのです。

このように、成果が出たからといって、良い環境を手に入れることが出来るとは限りません。

我々は、成果を錯覚資産にすることに成功した場合のみ、良い環境を手に入れることが出来るのです。

実力があると周囲が錯覚させてはじめて良いポジションを手に入れることが出来るのです。

錯覚資産が成長スピードを早める?

さっきから錯覚、錯覚と、ただ人を騙しているだけじゃないのか!?
ただの詐欺じゃん!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

まぁ、そう思われても仕方がないですね。
確かに、本当は実力がないのに錯覚で実力があるように思わせる、その状態が続くといつかボロがでることでしょう。

しかし、それでも筆者は、錯覚資産を活用すべきと言います。
いったいなぜでしょう?

それは、錯覚資産を活用する人は、実力をつけるスピードが圧倒的に早いからです。

どういうことか?

仕組みはこうです。

錯覚資産を上手く活用すれば良いポジションにつくことができます。

良いポジションにつくことができれば、優秀な周囲、良いサポート、チャレンジングな環境に恵まれます。

そして、そういう環境で働いていると本当に実力がつきます。

このように我々は、錯覚資産を活用し、良い環境を手に入れることで、圧倒的に早く実力をつけることができるのです。

最初は錯覚だったかもしれないが、圧倒的に早いスピードで本当に実力がついちゃって、いつの間にか錯覚ではなくなっている、そんな感じですね。

実力はあるけど、錯覚資産を活用していない人を追い越してしまうのは時間の問題です。

結局、成功は何で決まる?

ここまで錯覚資産の重要性については、解説してきましたが、どのような思考の錯覚を活用できるか、どうすれば錯覚資産を手に入れることができるかについては、ほとんど解説してきませんでした。

本書では、ハロー効果を含め、実に10個以上の種類の思考の錯覚が説明されており、何に気をつけ、どう活用すべきかを丁寧に解説してあります。

本記事では、一つ一つ丁寧に解説することは致しませんので、興味がある方はぜひ本書を手にとって、読んでいただければと思います。

ただ、本章で私が特段取り上げて、説明しておきたいのが、我々の多くが「成功は実力で決まる」と考えてしまう思考の錯覚に陥っているということです。

確かに学生の時、受験勉強や期末試験などの成功は、9割方実力で決まっていました。

試験勉強に思考の錯覚が入り込む余地はありませんし、ハロー効果で点数が上がるなんてこともありません笑。

しかし、社会人は違います。
学生とは、戦っているルールが異なるのです。

無慈悲なことに錯覚資産を活用したものがどんどん成功していき、活用しない人との差がどんどん開いていく。

我々の社会はそんなものであり、我々社会人はそういう土俵で戦っているのです。

そういう現実を受け入れたものだけが、適切な選択を取ることができ、成功することができるのです。

「成功は実力3割、錯覚資産3割、運3割ぐらいで決まっている」
まずは、この事実を受け入れてみることからはじめるのはいかがでしょうか?

最後に

いかがだったでしょうか?

本書は、実に的確に世の中の真理をついていると思いました。

結局、会社とかで活躍している人って、色んなことに手をあげて1番目立っている人であったりしませんか?

そして、その1番目立っている人は、会ったこともないし、一緒に仕事をしたこともないのに、なぜか仕事ができると思ってしまっていませんか?

そういう思われる人たちは、誰よりも成長できる機会に恵まれ、本当に実力をつけていくことになります。

そして、いつの間にか、本当に実力がある人として、活躍していくのです。

悔しいですが、これが世の中の真理なのかなと感じますね。

周囲からの評価ばかりを気にして、周囲から良く思われることだけを考えて行動するのは、確かにしんどいですが、この真実を受け入れた上で、最適な選択をしていかなくてはなりません。

他者の目を気にするな、頑張っていればいつかは報われる、そんな仙人のような本ばかりを読んでいた今日のこの頃でしたので、本書はなかなか現実社会を捉えていて、面白かったです。

皆さんは、この錯覚資産をどう捉えましたでしょうか?

私は使えるものはガンガン使っていこうかな!と思ってます笑。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました