【要約・解説】人新世の資本論(斎藤幸平)

書籍解説

”経済成長を諦める”

こんにちは、ゆーちんです。

今回は、斎藤幸平氏によって書かれた一冊『人新世の資本論』について、解説していきたいと思います。

2021新書大賞第一位を受賞している本書を書店などで見かけられたことがある方も多いのではないでしょうか?

でも、手にとってみようにも「人新世」もなんだかよく分からないし、「資本論」もなんだか難しそう。。

そんな印象を持たれる方も多いのではないかと思います。

でも、実際に読んでみた感想としては、「めちゃくちゃ面白い!」です。

本書を通して伝えようとしている点が一貫しているので、非常に読みやすいです。

本記事では、本書を読まれていない方にも、内容をご理解いただけるよう、できるだけ分かりやすく解説していこうと思います。

ぜひ最後までお付き合いください!

本書の結論

本書の結論を簡単にまとめると、次のようになります。

”資本主義を続ける限りは、人類は環境危機を乗り越えられない。
だから、資本主義をやめて、脱成長コミュニズムを目指そう

さーて、意味がわからないですよね?笑。

  • 「なぜ資本主義では解決できないんだ」
  • 「そもそも資本主義以外の選択肢なんか想像できないんですけど」
  • 「脱成長コミュニズムに関しては、もはや頭お花畑です」

大丈夫です笑。順を追って解説していきます。

人新世とは何か?

ここで「人新世とは何なのか?」について、触れておきましょう。

ちなみに「ひとしんせい」と読むのが一般的のようです。

人新世とは、地質時代の区分の一つとして提唱された用語です。

完新世や更新世などといった地質時代なら、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

そういった地質時代の一つが、人新世というわけですね。

では、どういう地質時代を指すのか?

ずばり、「人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆い尽くした地質時代」をさします。

人新世の時代における環境危機

人間の活動が地球の表面に及ぼしている影響と聞いてどんなことが想像されますか?

・地表は道路やビル、ダムなどの開発が進み、緑が減っている
・海にはプラスチックが大量に浮遊している
・空気中には、汚い排気ガスなどが充満している

あんまり良いイメージは湧かないですよね?

中でも深刻だと言われているのが、大気中の二酸化炭素の増大です。

大気中の二酸化炭素は、温室効果ガスとして、地球温暖化の原因となっていると言われています。

このままのペースで二酸化炭素が増え続けると、2100年には4℃以上の気温上昇が起こるとのこと。

4℃の気温上昇が及ぼす影響

4℃の気温上昇と聞いて、皆さんどう思われるでしょうか?

一言で言うと、「やばい」です笑。

それもかなりやばいです。

2℃の温度上昇であっても、日本は当然無事ではいられません。

サンゴは死滅し、漁業に大きな被害

農業にも大きな被害を受け、今まで育ててきた農作物が育たなくなる

台風はますます巨大化

豪雨も毎年のように起きる

2℃の気温上昇ですらそれですから、4℃となると、想像するだけでも恐ろしいですね。

東京の江東区、墨田区、江戸川区をはじめ、多くの場所が冠水してしまうとのことです。

そんな恐ろしい未来、なんとしてでもストップをかけなければなりません。

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