【要約・解説】BRAIN DRIVEN(青砥瑞人)

書籍解説

“心理的安全状態を保ち、高次機能を働かす”

こんにちは、ゆーちんです!

今回は、青砥瑞人氏によって書かれた一冊『BRAIN DRIVEN』について、解説していきたいと思います。

青砥瑞人氏は、米国のUCLA(カリフォルニア大学)で神経科学を学び、飛び級で卒業。

帰国後に、株式会社DAncing Einsteinを立ち上げ、脳の研究に没頭し、脳にまつわる様々な特許も取得している脳のスペシャリスト中のスペシャリストです。

そんな青砥氏によって書かれた本書『BRIAIN DRIVEN』を通して、「ざっくりした脳の構造」、「脳を生産的に活用するために意識すべきこと」について、一緒に学んでいきましょう!

◆本記事のポイント

  • 高次機能はエネルギー効率が悪い
  • 心理的安全状態を保つ
  • ストレス解消法を持っておく

脳の構造を理解する

まずは脳の大まかな構造について、理解しておきましょう。

人間の脳は、脳の中心部から表面にかけて、表面に近くなればなるほど高次の機能をつかさどっています

書籍『BRIAN DRIVEN』より引用

脳の最下部に位置する延髄は、呼吸や体温調節、心拍など、無意識かつ自動的に生存に必須の機能をつかさどっています。

延髄の上側にある中脳や大脳基底核は、食欲、睡眠、快感などの機能に深く関わっています。

脳の一番外側の大脳新皮質では、クリエイティビティ、論理的思考といった高次の脳処理機能を司っています。

このように脳は、表面側に近づけば近づくほど、高次の機能を担っているという点を覚えておきましょう。

脳が消費するエネルギー

脳幹部(脳の中心部分)に近いところほど、強い神経回路を持ち合わせています

これは、脳幹部がつかさどる機能が、極めて重要度が高く、古くから使われてきたことが起因しています。

「強い回路はなんぞや?」と思われ方は筋トレをイメージいただければと思います。

筋肉は鍛えれば鍛えるほど、太くなっていきますよね?

脳の神経回路も筋肉と同じで、使えば使うほど、神経細胞の結びつきが強くなっていくのです。

そして、強い回路ほど、エネルギー効率が良いです。

これは直感的に納得いただけるのではないでしょうか?

呼吸や体温調節は無意識的に行われ、いちいち疲れを感じませんよね。

これは、呼吸や体温調節を司る延髄が、人間の進化の過程で強い回路を持ち合わせ、エネルギー効率が非常にいいからです。

一方、ものごとを深く考えたときなどは、結構疲れるものです。

これは、高次の脳処理機能が、強い回路を持ち合わせておらず、大量のエネルギーを消費しているからです。

高次機能を発揮するための大前提

ここまで、脳の大まかな構造について、学んできました。

まずは、脳の中心部が生存に必須の機能を司り、表面側が高次機能をつかさどることを学びました。

そして、高次機能は、エネルギー効率が悪く、大量のエネルギーを必要とすることも学びました。

それでも、現代社会を生きて行く上では、やはり脳の高次機能をフルに使って行く必要がありますよね。

呼吸、体温調節さえしていればOk、何も考えず欲望の思うままにしていればOkといったことは中々ないはずです笑。

高次機能を働かせたい!そう思うあなたが、絶対に押さえておくべきポイントがあります。

それは、高次機能を働かせるためには、心理的安全状態を保つ必要があるということです。

めちゃくちゃ重要です。

では、心理的安全状態とは一体なんなのでしょうか?

一言で言うと、脳が「安全で危険がない」と判断しているときの状態のことです。

これは、逆のこと(=心理的危険状態)がどのような状態を理解するとわかりやすいかもしれません。

心理的危険状態とは、脳が危険、恐怖、不安を感じているときの状態をさします。

極度の緊張・睡眠不足・体調不良など、極度のストレスに晒されると心理的危険状態に陥ります

「心理的安全状態」=「心理的危険状態ではない状態」というイメージを持っていただければと思います。

なぜ心理的安全状態を保つ?

では一体、なぜ「心理的安全状態を保つ」ことが高次機能を働かす上で重要なのでしょうか?

このことは、先ほどお話しした脳の構造に大きく関係します。

過度なストレスなどによって、心理的安全状態が保たれないとき、脳は生命的に危険な状態になったと感知します。

そして、高次機能を停止させてしまうのです。

「考えている場合じゃない、逃げよ!」と。

いわゆる頭が真っ白になるといったやつですね。

極限状態では高次機能ではなく、より重要度が高い他の機能が優先されてしまうのです。

そのため、高次機能を働かせるためには、心理的安全状態を保ち、脳の高次機能を「より働きやすい状態」にしておくことが重要なのです。

心理的安全状態を保つには?

では、心理的安全状態を保つためにはどうすれば良いのか?

それは、ストレスを抱えた時の解消方法を持っておくことです。

  • ある場所に行く
  • スポーツなど運動をする
  • 誰かと会ってお話をする

方法はさまざまですが、自分が落ち着く方法をいくつか持っておくことが非常に有効となります。

みなさん、ストレス解消法はお持ちでしょうか?

私の場合は、「カラオケに行く」、「温泉に入る」、「大自然で釣りをする」などがストレス解消法となります。

少しでも「あれ、ストレスを抱えているかも?」と思ったら、しっかり対処してあげることを意識しましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?

なんと本記事では、書籍『BRAIN DRIVEN』の冒頭10%ぐらいしか解説しておりません。

残りの90%の内容についてもめちゃくちゃ重要なことが書かれているのですが、本記事では、ほとんど触れられませんでした笑。

それほど、脳は奥が深い

そして、何よりもおもしろい。

だって、不思議じゃないですか?

この頭の中に入っている小さい脳で、我々の行動、感情、判断、意思決定、その他諸々をすべて管理、処理しているんですよ。

こんなハイスペックなもの、他にありますでしょうか?

私は、すっかり脳の虜になってしまいました。

幸運なことに脳は後発的に鍛えることができるみたいです。

心理的安全状態を保った上で、脳を使って使って使いまくる。

これ以上顔はでかくなって欲しくないですが笑、脳は成長させ続けることができればと願う次第です。

本書『BRAIN DRIVEN』は、脳について学ぶ入門書として、最適な一冊です。

興味がある方は、ぜひ一度本書を手にとってお読みいただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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