こんにちは、ゆーちんです!
みなさん、ダイバーシティという言葉は聞いたことがありますでしょうか?
昨今から、ダイバーシティ経営、ダイバーシティ&インクルージョンなど、ビジネスの世界で話題になっているバズワードです。
昨今といっても、数年前ぐらいから言われていますね。
耳にされたことがある方もの多いのではないでしょうか?
本記事では、書籍『多様性の科学』(著:マシュー・サイド)を参考にしながら、
- ダイバーシティとは何か?
- なぜダイバーシティが重要なのか?
について、一緒に考えていきましょう!
ダイバーシティとは何か?
昨今、ビジネスの世界で大事だ、重要だと叫ばれているダイバーシティ。
ダイバーシティとは、直訳すると、多様性という意味です。
では、何の多様性なのか?
書籍『多様性の科学』によると、多様性には大きく2つあるとのこと。
- 人口統計学的多様性
性別、人種、年齢、信仰などの違い - 認知的多様性
ものの見方や考え方の違い
では、ビジネスの世界で重視されているのは、どちらの多様性なのでしょうか?
ずばり、「2.認知的多様性」です。
”ものの見方や考え方の多様であること”がビジネスの世界では重視されている
でも、通常、人口統計学的多様性が高いと認知的多様性も高くなります。
人種・性別・宗教などの文化的背景が異なれば、異なるものの見方や考え方をする傾向が高いと言うこと。
これはなんとなく、頷けますよね。
でも、あくまで重視するのは、認知的多様性だという点はご理解いただければと思います。
画一的な組織の問題点
では、もう一つの本題。
なぜ組織にとって、ダイバーシティが重要なのか?について、考えていきましょう。
これを理解するためにも、
ダイバーシティでない組織(画一的な組織)が抱える問題について、考えていきます。
画一的な組織が抱える問題点は何か?
ずばり、組織が抱える盲点を見抜けないことです。
どういうこと?
通常、組織は「解決すべき問題」を抱えています。
それは、迫り来る危機を回避するために解くべき問題かもしれませんし、理想を姿を実現するために解くべき問題かもしれません。
でも、画一的な組織は、自分たちが抱えている問題を解くために必要とされる考え方や視点が抜け落ちていることが多々あります。
このことを書籍『多様性の科学』では、「問題空間をカバーできていない」と表現しています。
そして、片隅に追いやられていることに自分たちで気づくことができないのです。
これが画一的な組織が抱える最も根深い問題となります。
集団は本質的に画一化する
私の組織は優秀な人材を採用していて、画一化なんかしていません!
そのように思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、筆者は言います。
集団は、本質的に画一化する傾向がある、と。
というのも、人は同じような考え方をする仲間に囲まれると安心する傾向があるからです。
同じ考え方をする仲間に囲まれると、自分は正しい、頭がいいと感じていられるのです。
この「類は友を呼ぶ」とも言うべき傾向には、一種の引力のような力があります。
集団は、無意識的に画一化され、気づいた時には問題空間の片隅に追いやられてしまっているのです。
視点を広げ、賢明な解決策を導き出す
そこで重要となってくるのが、ダイバーシティ。
多様性に富んだ人々が集まった組織では、組織が抱える盲点を見抜くことができます。
なぜ?
問題空間のうち、カバーできる範囲が広がるからです。
というのも、多様性に富んだ人々が集まる組織では、根本的に異なる意見が飛び出します。
最初は激しい議論にはなることが予想されますが、そのことにより、視点が広がり、懸命な解決策を導き出すことができるのです。
ひとことで言うと、衆知を集め、視点を広げ、賢明な解決策を導き出す。
これこそが、ダイバーシティが必要とされる理由です。
- 我々はカバーできていないのはどの分野か?
- 盲点はどこか?
- 画一的な人間ばかりで問題空間の片隅に固まっていないか?
一歩下がって、このような点に気づかせてくれる人々こそが、ダイバーシティに富んだ人材なのです。
その他の論点
本記事では、ここまで「ダイバーシティとは何か?」「なぜダイバーシティが重要なのか?」について、みてきました。
しかし、書籍『多様性の科学』では、ダイバーシティに関して、より多くのことが語られています。
例えば、皆さんが興味を持ちそうな次の点。
- 多様性はあるけど、無知な集団はどうなるのか?
- 多様性があり、各々の知見も豊富だけど、抑圧的なリーダーがいることにより、意見が共有されない集団はどうなのか?
- 優秀な人材と多様性がある人材、どちらの採用を優先すればいいのか?
これは悩ましい。。
などなど、みなさんが是が非でも知りたいと思うポイントに対して、丁寧に回答してくれます。
また、豊富で興味深い事例とともに、ポイントが説明されていますので、非常にわかりやすく面白いです。
ダイバーシティ、これからのビジネスの世界を生き抜く上で絶対に理解しておくべき内容かと思います。
ぜひ、本記事をきっかけに少しでも興味を持っていただければ幸いです。
今回もありがとうございました。
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